BTG『大陸西遊記』~中之島仙人による 三次元的歴史妄想記~
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訪問日:2018年3月上旬 『大陸西遊記』~


マレーシア ジョホール州 デサル ~ 州内人口 380万人、 一人当たり GDP 11,000 USD(州全体)


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  シンガポール から マレーシア東海岸の ビーチリゾート「デサル」への 路線バスの旅
  シンガポール国境から 中継都市コタ・ティンギ(Kota Tinggi)へ
  コタ・ティンギ ➡ バンダール・ペナワール(Bandar Penawar) ➡ デサル
  コタ・ティンギ ➡ 路線バス 272 / P3 ➡ 王都城塞 ジョホール・ラマ遺跡への応用
  中継都市 デサル・ウタマ(Desaru Utama) と バンダール・ペナワール
  デサルから、海鮮料理街 スンガイ・レンギット (Sungai Rengit) へのアクセス方法
  東海岸沿いに見える 深海石油ターミナル、高床住居と ダチョウ飼育農園
  海鮮料理街 スンガイ・レンギット市街地と ビーチ
  スンガイ・レンギット「双溪冷吉鎮」の メイン・ストリートと 華人経済
  シンガポールから船で ペンゲラン村(Pengerang)を経由し、デサル へ(別ルート)



シンガポール から最も安く、マレーシア東海岸のビーチリゾート「デサル」へ移動するルートは、

ジョホール・バル国境 ➡ 路線バス 227(4.8リンギット、1時間20分) ➡ コタ・ティンギ

コタ・ティンギ ➡ 路線バス P3 / 272(6リンギット、1時間 ) ➡ バンダール・ペナワール

バンダール・ペナワール ➡ タクシー ➡ デサル


である(下地図)。

もっとベテラン訪問者なら、コタ・ティンギ から乗車の P3 路線バスを使って、バンダール・ペナワール(Bandar Penawar)経由後に南下する国道 90号線沿いで下車することだろうが、これは バス停留所(バスはどこでも下車できるわけではなく、決まった停留所以外は不可)とホテルとの位置関係をきちんと把握している場合に限られる。

なお、ジョホール・バル からの路線バスは荷物類をすべて自力で車内まで持ち込み、保管しなければならず、巨大なスーツケースを持ち歩くには適していない。
あくまでも飛行機内持ち込み程度の、小さめのスーツケースとリュックサックだけにしたい。

コタ・ティンギ町


ジョホール・バル ➡ コタ・ティンギ(Kota Tinggi) ▶▶▶ 路線バス 227

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

シンガポール との国境イミグレを超えた、マレーシア側の イミグレ・ビル(JB セントラル)下にある路線バス・ターミナル ⑪乗り場から、 227番路線バスで、コタ・ティンギ(Kota Tinggi)へ移動する(4.8リンギ、1時間15~20分)。10~15分に一本あり(上写真左)。
途中、ラーキン・バス・ステーションの道路脇も経由する。

 JB Sentral ⑪ 乗り場
 Kota Tinggi、Ulu Tiram 行
 JB Sentral ⑩ 乗り場
 Larkin バスターミナル 行
 JB Sentral ⑨ 乗り場
 Kulai (古来) 行
 JB Sentral ⑧ 乗り場
 Kota Masai 行
 JB Sentral ⑥ 乗り場
 Taman Puteri、Taman Kota Putri 行
 JB Sentral ② 乗り場
 Jusco、Senai空港、レゴランド 行

車内は立ち客も出るほどにぎわうが(上写真右)、ジョホール・バル 市街地内で次々と下車していくので、間もなく全員、座れる状態になる。中華系、マレー系、インド系、ユーラシア系(混血人)など、さすが 他民族国家マレーシア!と感心させられる車内風景だった。

この ジョホール・バル郊外へ向かう路線バスに乗ると、ジョホール・バルという街がいかに巨大かが痛感できる。郊外へ住宅地やショップが延々と続く。高層マンションやビルはたまに見かける程度だが、郊外の主要ポイントには、必ずといっていいほど、主軸となるショッピングモールがその巨体を見せつける。外が暑い東南アジアにあって、一般市民の憩いのスポットであり、消費経済の要となっているわけである。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

上写真は コタ・ティンギ の バス・ターミナル。ジョホール・バルから 1時間15~20分で到着する。中央柱を境に、右側がバス停留所で、左側がタクシー停車場となっている(上写真左)。
タクシー側には、客引きのドライバーや仲介人が跋扈する。
なお、バス・ターミナルといっても券売カウンターはなく、すべて車内でドライバーに直接、運賃を支払って乗車券を受け取る仕組み。運賃は行き先に応じて異なり、乗車時、ドライバーに要確認。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町


コタ・ティンギ ➡ バンダール・ペナワール(Bandar Penawar) ▶▶▶ 路線バス 272 / P3

ここから、さらに路線バスを乗り換えて、東海岸沿いの風光明媚な ビーチ地区「デサル(Desaru、迪沙魯)」へ移動できる。
路線バスは 2種類あり、いずれも スンガイ・レンギット(Sungai Rengit) 行の路線バス 272 (上写真左)と、P3(上写真右)である。

コタ・ティンギ町

路線バス 272 と P3 はともに、同じ国道 92号線を南下し、バンダール・ペナワール(Bandar Penawar)の街に立ち寄る。コタ・ティンギ から運賃 6リンギットで、約 1時間。デサル訪問者は、この バンダール・ペナワールで下車するのがベスト(上地図)。

当初、乗客は満員で、立っている者も 10人ほどいた。筆者も最初は立ち乗車だった。

バスは、中継地 バンダール・ペナワール(Bandar Penawar)に到着するまで、ひたすら アブラヤシの木(パーム油の原料)が続くプランテーション地区を猛スピードで突き進む。



 ジョホール王国の栄光時代の王都 コタ・バトゥ遺跡(現 ジョホール・ラマ博物館)へのアクセス方法

Felda Pasak、Air Tawar 3、Air Tawar 2、Air Tawar 1 などを経由し 35分ぐらいで、ジョホール・ラマ博物館 入り口の交差点を通過した。ここから 12.5 km との標識があり、歩くと、まだまだ 2時間以上はかかる計算で、博物館まではやはり自動車の調達が必須と思われる。

このため、路線バスでの ジョホール・ラマ遺跡を予定されている勇者は、路線バスを Air TAWAR 1 か Air TAWAR 5 で下車して、ここからタクシー調達が必須となる。ただし、都合よくタクシーが止まっているかどうかの保証は全くない。 Air TAWAR 1, 2, 3, 4, 5の(下地図)、どの入り口にもガソリンスタンドがあり、その周辺でタクシーを待つことになる。

コタ・ティンギ町



さらに、しばらく進むと進行方向左手に、新興住宅街が忽然と姿を現す(出発から約 50分の地点)。ここは デサル・ウタマ(Desaru Utama)地区で、国道 92号線と 90号線の交差点に誕生したサービスエリア的な 商業地区兼住宅エリアのようだ。下写真左。
写真右端のひときわ高い建物は、ホテル(Hotel Aman Sari Desaru)だ。
バスはここから国道 90号線へ左折し、国道沿いのショッピング地区で乗客を降ろしていく。筆者もここでようやく座れた。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町


バンダール・ペナワール(Bandar Penawar) ➡ デサル ▶▶▶ タクシー

国道 90号線を直進した後、バンダール・ペナワール(Bandar Penawar)の中心部へバスは右折する。上写真右は、その交差点にあった巨大な 屋内市場(バザール)の建物。

間もなく、バンダール・ペナワールのバス・ターミナルに到着する。
デサル訪問には、ここで下車して、バス乗り場と隣接するタクシー乗り場からタクシーに乗り換えて、各ホテルへ移動することになる。下写真。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

筆者が訪問した 3月中旬は、まだ ハイ・シーズンでもなく、バス・ターミナル、タクシー乗り場ともに閑散としており、バスを下車する乗客も 1~2人だけだったので、筆者もそのまま終点までバスに乗り続けることにした。この時点で、まだ立ち客は 7~8人前後いた。

下写真は、バス車窓から バンダール・ペナワール市街地を撮影したもの。人影は全くなく、ゴーストタウン化していた。夏の ハイ・シーズン期間だけ盛り上がるのだろうか??

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

ここから先で、路線バス 272と P3 バスのルートが異なってくる(下地図)。

終点地である スンガイ・レンギット(Sungai Rengit) は同じなのだが、路線バス 272は国道 92号線に戻って、そのまま直線的に南下するのに対し、 P3バスはそのまま東海岸沿いの国道 90号線を南下する。下地図。
前者はノンストップで 20分ほどで終点に到着するのに対し、後者はさらに 45分かけて、国道沿いの集落地に停車しながらの運行だった。

コタ・ティンギ町

筆者が乗車していた路線バスは P3だったので、国道 90号線をひたすら南下していった。
道路沿いには時折、海岸線と ビーチエリア、コテージ形式のホテルなどが見えた。下写真。

コタ・ティンギ町

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

この間も、バスは 10分程度に一つある バス停留所(小さな集落地ごとに設置されていた)に停車しては、乗客が乗り降りしていたが、最後まで席は満員で、立ち客が 10人以上はいる状態が継続されていた

コタ・ティンギ町

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

海岸線エリアが近くなると、伝統的な高床式家屋もちらほら見えるようになる(上写真右)。

そんな牧歌的な風景とは対象的に、後方に広がる沿岸沿いには、たくさんの海上油田のタンカーや輸送船団、採掘用機械などが見えた(下写真)。
巨大な 深海石油ターミナル「プングラン深海ターミナル(DPT)」の建設工事が着々と進んでいるようだった。海面上に見える白い砂山は、陸路でダンプガーが移動できる臨時道路を設置しているのだろうか??

コタ・ティンギ町

途中、進行方向左手に ダチョウ飼育農園(Ostrich Farm。入境料 15リンギット)があった。この辺りから、明らかに民家の数が多くなることに気づく。だんだんと巨大な集落地に近づいている印象だった。

こうして、バンダール・ペナワールから 45分の乗車の後、終点の スンガイ・レンギット(Sungai Rengit)に到着できた。下写真は、海鮮料理で有名な当地のシンボル像。

コタ・ティンギ町

すぐ眼前には海岸線が広がる。
しかし、水は土砂が混じった茶色で、浜辺もたくさんの小石が散らばっており、デサルの白亜の海岸線ビーチのイメージとはほど遠い環境だった。

コタ・ティンギ町

コタ・ティンギ町

浜辺付近に建つ 屋内市場(バザール)横に公共トイレがあったので使用した(0.4 リンギット)。
集落地は、銀行、複数のホテル、レストラン、大衆食堂、バー、携帯電話屋、電器店、雑貨屋、コインランドリー、コンビニ「セブンイレブン」などなど、すべてが揃った小規模だが、賑やかな街だった。
下写真は、街のメインストリート 国道 90号線沿い。手前の Maybankの ATM機には日曜日午後、出金希望者が長蛇の列を成していた。利用人口に銀行インフラが間に合っていないのだろう。

コタ・ティンギ町

往路で乗ってきたバスが去ってしまうと、次は何時にバスが来るか分からないので、何としてもこれに復路もお世話にならねばならず、「コタ・ティンギ へ行く」と伝えると、二台あったバスのうち、後方の路線バス 272 に乗車するように言われた(後で分かったことで、こちらが近道の国道 92号線を進む方)。
発車は 17時ちょうど、という。 まだ少し時間があったので、さらに街中を散策してみた。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

メインストリートから一本中に路地を入ると、ホテル街が広がる。

当地は中華系商人が幅を利かせているのか、至る所に中国名のショップ名やホテル名が記載されているのに驚かされた。商売の大半は中華系が抑え得ているのだろう。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

ちなみに、スンガイ・レンギットは、中国語で「双溪冷吉鎮」と表記され、ジョホール州の南東端に位置する集落地である。デサルから南へ 30~35 kmに位置し、ジョホール・バル中心部からは東へ 80 kmの距離にあるという。
ここは、シンガポールジョホール・バル に比べても格安の値段で、エビやカニなどの海鮮料理が食べられる場所として有名で、当地への訪問理由は海鮮料理以外にない、そうだ。

ちょうどバス停留所となっていた国道 90号線沿いに、セブンイレブンがあり、またコインランドリーも 2店舗、隣り合わせで営業していた。ここで驚かされたのが、コインランドリーでは皆、靴を脱いで店内に入っていたことだった。 せっかく洗濯する場所なので、清潔に保つ精神は、モスク内や住居で日常的にクツを脱ぐ習慣のあるイスラム文化圏だからこそ、すんなり受け入れられているのかもしれない。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町
コタ・ティンギ町

17:00、下車地点と同じ 場所(表通り国道 90号線沿いの セブンイレブン、コインランドリー横。上写真)から路線バス 272に乗車。終点の コタ・ティンギ まで 8.5リンギット。

下写真左は、医療センター前。常に、地元ローカルバス待ちの人々でごった返していた。

コタ・ティンギ町 コタ・ティンギ町

同じ道を引き返すかと思いきや、路線バス 272は国道 90号線の途中から、新しく延伸工事が完了し、開通したばかりと見える国道 92号線をぶっ飛ばす(上写真右はその交差点)。
かなりの広い車道の割に交通量が少ない国道 92号線上では路線バスは高速でぶっ飛ばし、これは往路のバスよりも確実に目的地の コタ・ティンギに到着するのが速い特急路線なのだと察した。しかも、一度も停車しないノンストップ版だった。

途中で右折し、往路でも経由した バンダール・ペナワール(Bandar Penawar)の市街地に入る。そして、バス・ターミナル(タクシー・ターミナルを兼ねる)で乗客を追加して、再び、往路で通過した デサル・ウタマ(Desaru Utama)地区や ホテル(Hotel Aman Sari Desaru)がある高速道路沿いのサービスエリア地区を抜けて、国道 92号線に復帰し、そのままノンストップで コタ・ティンギへ北上した。
コタ・ティンギ の バス・ターミナルには、18:20に帰り着くことができた。
往路は 1時間45分かかった道のりが、 復路は 1時間20分ほどだった。



 ■ シンガポール から船でマレーシア上陸 ➡ 路線バス、タクシー 移動ルート

シンガポール のチャンギ村の船着き場から、12人乗りの エンジン・ボート(11 SGD)で、ペンゲラン村(Pengerang、辺佳蘭)行きの船に乗船する。 1時間15分ほどで到着。

ペンゲラン村(Pengerang、辺佳蘭)の正式名称は、Tanjung Pengelih 村(丹絨本哥利)という。
ボート下船後、タクシーで上の海鮮料理街 スンガイ・レンギット(Sungai Rengit)まで移動する。 4人の相乗り形式で、一人 9リンギット。

コタ・ティンギ町

ここの スンガイ・レンギットの中心部を貫通する国道 90号線沿いから、路線バス 272か、P3に乗車して、バンダール・ペナワール(Bandar Penawar)へ移動し、ここでタクシーを調達して、デサル海岸エリアのホテルへ移動するルートか、直接、スンガイ・レンギットからタクシーでホテルまで移動する方法となるだろう。




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