BTG『大陸西遊記』~中之島仙人による 三次元的歴史妄想記~
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寧夏回族自治区 中衛市 ~ 人口 111万人、 一人当たり GDP 23,000 元


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  海原県城



【 中衛市の 歴史 】

中衛市一帯の歴史は長く、30000年以上前の石器時代より人類の生息が確認されているという。春秋戦国時代までは、羌戎らの北方遊牧民族らが割拠する地域であったようである。
紀元前 221年の秦による全国統一後、36郡体制の全国統治制度が発布され、中衛市一帯は北地郡に帰属されることとなる。

前漢王朝時代には安定郡、北魏王朝下では霊州鳴沙郡の管轄下に置かれた。北周時代には会州に、隋王朝時代には鳴沙県と豊安県に分かれて属した。元代には理州に含まれた。
明代の 1403年、この地に寧夏中衛が設置される。清代の 1724年、中衛県に改名された。現在の沙坡頭区と 中寧、青銅の一部を含む一帯であったとされる。引き続き、寧夏府に帰属する。海原県は平涼府に属した。このまま清末を迎えることになる。
地方級都市として中衛市が成立するのは、かなり最近で 2004年のことである。

中衛市

なお、この中衛市中心部であるが、ここは清代末に集落があったようであるが、城郭都市ではなかった。鼓楼路を中心にして東西南北に市街地が広がり、城北郊、南街村、東関村、西関村、城郊郷など地名や官橋村など、かつて堀川があったような地名が見られる通り、一定規模の環濠商業都市であったようだが、城壁のない集落であったと推察される。

ここから南へ 120 kmのところにある海原県では、かつての県城跡の城郭都市の名残が色濃く残されている。城壁自体はすべて撤去されているが、県城内の様子がわかる路地名が明白な形で見られた。北街、南街、南門市場、西門市場。


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